序章『存在意義』

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歩けど歩けど景色は変わらなかった。 何処を向いても雲。 上を向けば空と太陽。 しかし私は歩き続けた。 何かあるかもしれない。 初めての分からない疑問だ。この位で諦めてたまるものか。 雲は柔らかく私の足をいちいち沈めさせ余計に体力を使わせる。 太陽が頭の上にあがり、また空が暗くなりそしてまた太陽が出てくる。 私は歩き続けた。 眠たさを感じるがそれ以上に歩き、捜す事は私を興奮させ疲れなど感じなかった。 楽しいのだ。 そして 太陽が私の頭を10回近く通り過ぎた頃。 ついに今までずっと見てきた白い雲の中から初めての色を発見した。
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