序章『存在意義』

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……あれは『緑』『青』にそして『赤』 あれはなんなのだ? ああ。 やっと。 遠目でその色を発見した瞬間に私は無意識に走りだしていた。 体は疲れが溜まっており正直走りたくない。歩くのもいっぱいいっぱいだったくらいだ。 しかし私は走った。 それほどにまで嬉しかったのだ。 それほどにまで興奮したのだ。 やっとスピードを緩めて歩き出した時にはもう目的の物は目の前にあった。 息が途切れて余計に疲れや眠気の誘惑が強くなるが、それを振り切って目の前の風景を凝視する。
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