ハジマリノウタ

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正門から中に入ると、中庭で雑談していた生徒達が俺を見つけ、立ち上がった。 「誰だお前」 はあぁ。来る、来る。 「あの…」 3人の生徒に囲まれるようにして立たれ、足がすくんでしまう。 「どこの学校だ」 「名前は」 「何の用だ」 立て続けに質問される中、俺は高鳴る心音を無視して顔を上げた。 下手に出たら負ける。 「海星学園2年1組、神村透だ」 精一杯胸を張って正面の生徒を見上げたが、たいした効果は無かった。 「カミムラトオル…。聞いた事ねえな」 そりゃそうだろ。 「この学校のトップの奴に話があんだ」 「………ハァ?」 言った瞬間、ヤバイと思った。
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