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ー米沢城・ある部屋ー
政「Doctor、少年の怪我はどんなだ?」
医者「命に別状はありませんが、暫くは眠りつづけるでしょう。疲労が極限まで溜まり、なおかつこの怪我ですから。」
小十「どんな怪我をしていたのですか?」
医者「そうですね、えぇと・・・肩に切り傷一つ、足首と腕と手首に繋がれて居たのか鎖による痣と傷が一つづつ、背中に鞭で打たれたと思われる傷が少々、手に矢を避けた時に出来る傷が一つ、です。
あまり血管が傷ついていない故、あまり血は出ていない事と必ず消える傷という事がせめてもの救いでしょうか・・・」
政「ひでぇな・・・」
小十「真に・・・」
医者「それでは、私はこれにて。彼が目覚めましたらまたお呼び下さい。」
政「OK、じゃあなDoctor。さてと・・・小十郎。こいつはこのままこの城に居させるからな。」
小十「駄目だと言っても聞かないでしょう?良いですよ、別に。それに彼を此処までぼろぼろにした奴にさらわれるより良いですし。」
政「Ha!よく分かってんじゃねぇか。じゃ執務をするか、行くぞ。」
小十「分かりました。」
小十(しかし・・・あの少年・・・何処かで見たような・・・)
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