Ti Amo

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「愛してるよ・・・」 「愛してる・・・」 帰る場所があるあなたのこと 好きになってはいけない わかってた 初めから それから幾度も慎一郎さんとの逢瀬が続いた。 父の目を盗み、奥様の目を盗み・・・ 体を重ねる度にどんどん深く堕ちていった。 「彩織、すごいな・・・逢う度にうまくなっていってる・・・」 自分でも怖いくらいに彼のことを愛していた。 彼の為ならどんなことでもできるような気がした。 ひとつになった時、ぎゅっと目を瞑る切なそうなあなたの顔が好き。 「慎一郎さん、愛してる・・・愛してる・・・」 彼の首に腕を絡め、何度この台詞を言っただろう。 離れられない 離したくない お願い このまま私だけのものになって・・・ 部屋に来るといつも時計をはずして微笑んでくれる。 優しくて、ずるいあなた。 「僕は弱いね」 やめて そんな言葉聞きたくない。 私が聞きたいのはただ一言。 「愛してる」
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