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「かんちゃん!ねぇかんちゃん!何か怒ってるの?」 あたしはかんちゃんの背中に向かって話掛けるがかんちゃんはちらりともこちらを見ようとしない。 ・・一体どういうことなのだ。 異常になったあたしに愛想を尽かしてしまったのか? かんちゃんは、まったくあたしに興味を示さないまま来ていたスウェットをもそもそと脱ぐとスーツに着替え始めた。 「・・ねぇ、かんちゃんそのスーツ見たことないよ。新しいの買ったの?青木セールだったの?」 そんなあたしの問い掛けも完全に無視し、かんちゃんはワックスで寝癖を直す。
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