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「・・さて」 かんちゃんは小さくそう呟くとカバンを抱えて寝室を出た。 そのまま玄関に向かってしまうのかと思ったが、かんちゃんはリビングに入ると膝まづいて座った。 「行ってきます!」 かんちゃんが手を合わせた先には小さな仏壇があった。 仏壇の真ん中にはウェディングドレスを着て幸せそうに微笑むあたし。 ・・そうか。 滅亡したのは人類じゃなくてあたしだったか。
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