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しかも、その格好は見たまんまオタクだ。
ハッキリ言って
気持ち悪いとしか言い様がない。
これも父親の命令だ。
雪羽は父親の言う事を素直に聞く子供のような心を持っているので
何の迷いもなく変装した。
「これ開くのかな?」
細かくデザインが施してある
高く大きな門を見て疑問を投げ掛けた。
「めんどくさい…」
ボソッと自然に口から口癖になっている言葉が漏れた、次の瞬間
ダンッ!
地面を強く蹴りふわりと高い門の上に着地した。
「高ッッ!!」
自分でのぼったのだが、あまりの高さに驚愕する。
(やば…怖い)
「…お前」
降りようとするが、高い所が少し苦手な雪羽は目が眩み恐怖に駆られる。
「……お前…っ!」
脅えてる雪羽に、誰かが話掛けてきた。
「……僕…?」
そう言えばさっきから誰かに呼ばれてた気がする…と思いながら雪羽は視線を下げた。
門から少し離れた林の中に美男子が立っている。
「お前しか居ないだろっ!」
雪羽を睨み付けて低く唸る。
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