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「やはり貴方でしたか、この人間の周囲にシールドを展開していたのは。おかげで捜すのに苦労しましたよ」
火の玉小人はやれやれ、と両手を上げてため息を吐く
「シールドを張っていたのはこいつの自宅だけだ。苦労したのは貴様の力不足だ」
対する小人は平然とした態度だ
「リシュアと言ったな。退け、見たところ階級はただの術師だろう。格下を相手にするつもりはない」
「お言葉ですが、我々の存在が知られた以上、その人間を野放しにはできないんですよ。…我、リシュア・ローダンテ・ギュライアの名に於いて、先の術式を再構築、更に“penetrate”を相乗する」
今度は火の玉小人の頭上に火の玉が出現する
火の玉はどんどん形状を変え槍の様な形になった
もう理解が追いつかない…
「…そうか、では仕方ない。対抗措置を取ろう。我、ギドバストゥス・ガンルラ・ヴィランスの名に於いて、“Banisingnova”を施行する」
焔の槍と化した火の玉に向かい合う様に漆黒の玉が現れる
「「対象確定、発動!」」
二人の小人の声で、焔の槍と漆黒の玉が正面から衝突した
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