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非現実の夜が終わり、
次の日の朝
俺は学校に来ていた
“あれ”は「死にたくなければ外に出るな」とか言っていたが、関係ない
存在が非常識なやつの言うことなど信じない
それが俺の信条であり、信念だ
「フーちゃん。1人でなにブツブツ言ってるの?」
一つ前の席に座っている工藤はまるで変な奴でも見る様に言う
しまった。口に出していたか…
「あのさ工藤、お前………なんでもない」
危うく、スーツ着た小人みたいな生き物見た事ある?と聞きそうになった
馬鹿か、俺は。昨日のせいで電波になりかけている
「なに?言ってよ」
「言わない」
普段、散々馬鹿にしているオカルト的ファンタジー的存在を見ました。なんて言えるわけがない
「……変なフーちゃん」
「変じゃない。フーちゃんって呼ぶなって言ってんだろ」
今日は変な奴等連れて来るなよ。もう変な奴はしばらく見たくない
……今思えば、この時点で全力で家に帰っておくべきだったのだ。俺はこの時、自分に降りかかる非現実を察知してはいなかった
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