一人目

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家へ着くとお母さんが 「あら、はやかったわね。お弁当あげてきたの?」 「いや」そう私はいい台所のテーブルにお弁当が入った紙袋をおいたお腹が空いていたはずだったのに、もう食べる気もしなかった 夕方になると 啓也からメールがきた 【今終わったよ。もしかして怒って帰った?】 はっ!?って気持ちになり…メールの返信で 【別れよう…】 と打ち送信ボタンに親指を乗せたが、どうしてか押すことができなかった そしてメールは返さなかった… 毎日啓也から メールや電話が入ってたが私からは、もう返すことはなかった… なんと返していいかが分からなかった
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