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私は空を見上げて、ずっと考えていた。
純粋とは何なのだろうか、と。
ここは公園。
誰もいない、静かな場所だ。
まるで、その場所が世界から切り取られたかのように静寂で、どこか暖かい。
私が公園について物思いにふけっていると、目の前を一人の少女が通った。
さらさらの髪の毛の少女は、ピンク色のゴム製ボールを追っかけている。
「待って~」
そう、無邪気に笑いながら。
心が泥まみれた、私とは違って。
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