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「無駄よ~。呼んだってあなた以外私の姿見えないもの。」
チャポンと男は湯船に入って来て加奈美の耳に吐息がかかる位近づくと
「だって私幽霊なの。ぅふっどうゆう訳かあなたと波長が合っちゃったみたい。どうにもあなたから離れられなくなっちゃったみたいね。いわゆるあなたに取り憑いちゃったみたい。うふふふふっ」
ゾワワワワ~ッ
加奈美は体中鳥肌が立ち卒倒しそうになりながらその男に裸を見られようが関係なく凄い速さで脱衣所まで駆け込んだ。
加奈美はその場に座り耳を塞ぎ目をギュッと瞑る。
「私この世で幽霊が一番嫌いなのよ~。絶対夢、夢夢夢。」
と、ちらっと目を開けると目の前にその男は服を着た状態で立っていた。
「夢なんかじゃないわよ。ほらっ服着なさいな。風邪引いちゃうわよ。」
「あっイケメン。いや違う違う。服着るから出て行って。」
「無理よ~。もう取り憑いちゃったから離れる事出来ないみたい。さっきから試みてるけど駄目なの。後ろ向いてるからそれで許してぇ~ん」
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