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加奈美は男がこっちを見てないか何度もちら見しながら服を素早く着た。
「ちょっとあんた幽霊のクセに離れる方法も分かんないの?」
「しょうがないじゃない。気づいたら幽霊になってたんだもん。しかもあなたを見てフラフラ~ッて近づいたらいつの間にか離れられなくなっちゃった。てへっ」
「だ~っもうあんた男なのに、てへっとか~だもんとか止めなさいよ。寒い~寒い~鳥肌が~もうどうでもいい私帰る」
加奈美は埒があかないと思い家に帰る事にした。
・・・・・家に到着
「何でついてくんのよ!迷惑なんですが!!」
「だから離れられないんだってば物分かりの悪い子ね。」
男は唇を尖らせた。
「まぁ離れる方法が分かるまで宜しくね。あたし狛塚小鳩って言うの~。可愛らしい名前でしょ~。」
「あっ私は浅野加奈美です~……って違~う!!!は・な・れ・ろ~!!」
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