第1話

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「みつきはねぇ、おおきくなったら、しのぐのおよめさんになってあげる。」 幼い頃、友人がそう言った。 「みつきが?」 「うん!みつき、しのぐのことだいすきだもん!いや?」 悲しげに首を傾げる彼女に、俺は一生懸命に首を横に振る。 「ううん!うれしい!おれも、みつきのことだいすきだよ!」 「じゃあ、やくそくね。」 「うん!」 小さな手で交わした指切り。      ほんの小さな子供の戯言。  
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