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―――俺は高島凌(たかしましのぐ)なのに―――
突然、苦しくなった。
全てが無意味に思えた。
何もかもが馬鹿らしい。
どうして自分がここに居るのかさえわからない。
自分の存在が消えていきそうな焦燥感。
重い
自分を叱る声
みんなからの期待の声
女子の黄色い声
男子の嫉妬と羨望の声
声声声声声声声声
煩い
17歳の凌は耐えきれなくなった
苦しい
何かが、彼の中で音を立てて崩れた。
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