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ある休みの日。
原田家リビングにて。
太「あぁ~!平和すぎて暇だぁ~!」
千「太一、うるさい。暇なら勉強しなさいよ。」
太「今の今までしてたじゃん。もう疲れた。やっぱ勉強は嫌だね。」
千「…………まだ初めて1時間しか経ってないんだけど…。」
太「俺が1時間も集中して勉強したんだよ!すごくない。」
太一は満面の笑みでそう言った。
千「はぁ…。また平均点ぴったりのテスト達を匡兄に見せる気なの?」
笑顔の太一に呆れたように千奈が言った。
2学期の期末テストが間近に迫ってきた2人は家で勉強をしていた。
勉強なら1人でやる方がいいのに、何故2人一緒かというと、千奈はほっといても勉強をするのだが、太一はほっとくと勉強をしないので、テスト前、家で勉強する時は2人で勉強するように匡一に言われているからなのだった。
簡単に言えば、太一が勉強サボらないように千奈に見張っとけという事。
太「平均点ならいいじゃん。赤点じゃないんだし。」
千「また匡兄に叱られてもあたしは助けないからね。」
本日もう何回目かわからないため息を千奈は吐きながら太一に言った。
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