・最終日

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太「…へっ?」 太(今なんて言った?サラッと誘拐します的な発言しなかったか?) いきなりの勝也の発言に太一は間抜けな返事をしてしまった。 勝「あはは。理解できないよな。まぁ、それが普通だ。とりあえず、大人しく俺についてきてくれないか?」 太一の間抜けな返事を聞いて、勝也は笑いながらそう言った。 太(聞き間違いじゃなかった!ってどうなってんだよ!てか、絶対ついて行っちゃだめだよな。ついて行ったりなんかしたら匡兄に叱られる!) 太一が心の中でこの危険な状況なのにも関わらず、何かあったら匡一に叱られる事を考えていた。 そんな太一に、 勝「おっ、黙ってるって事は大人しくついてきてくれるってことか。よかったよかった。」 勝也は手間が省けたというようにそう言った。 太「そうですね。めんどくさい事はしたくないタチなので、大人しくついて行こうかなと思います。」 太一は勝也の発言にそう答えた。 太(とりあえず、これで少しでも油断して隙ができればその間に逃げる。今、逃げてもすぐに捕まる。ような気がするから。) 心の中ではそんな事を考えながら。 勝「じゃあ、行くぞ。すぐそこに車が来てるはずだからな。」 勝也はそう言って、太一に前を歩かせて、後ろから太一を車のある所に誘導し始めた。
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