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~太一の頭の中~
えっと…まずは。
中木勝也は沢木緑というか国見の家が雇った殺し屋ってことだろ。
ということは、勝也は俺を誘拐する目的でこの体験に潜り込んできたってことだよな。
じゃあ、この前北田の空手部の見学の時に感じた鋭い視線は勝也のだったのか。
てか、殺し屋とか…俺なんかすごいな。
って、今はそうじゃなくて。
次は、今俺の目の前に居るのは国見和雅で俺を沢木緑の所に連れて行こうとしてる。
で、沢木緑は俺を待ってる。
何のために?
ってのが気になるけど、ホイホイついて行ったりなんかしたら、千奈と匡兄にひどいお仕置きをされてしまう。
と言う事は絶対に逃げないといけないってことか。
~頭の整頓終了~
和「じゃあ、あの人を車の乗せてもらえますか?」
黒集団「はい!」
和雅の合図に黒ずくめの5人が一斉に太一に向かってきた。
太(よし!頭の整頓完了。とりあえず逃げる。)
太一はそう心の中で思い、逃げようとした。
が、
勝「さっきはよくもやってくれたな。」
目が使い物にならないはずの勝也がいつの間にか太一のすぐ後ろに居た。
太「うっそ~!まだ目使い物にならないはずなのに!」
あまりの驚きに素で話をしてしまった太一。
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