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勝「へぇ~。やっぱり普段は敬語で話はしてないんだね。」
太「この状況で敬語なんて使ってられるかよ!てか、なんで目見えてんだよ!」
太一は、そう開き直り勝也に言った。
勝「これのおかげだよ。」
そう言って勝也が見せたのは、
太「げっ!目の洗浄液…。」
勝「その通り。今回の依頼居主からもしもの時に使えって渡されてたんだよ。まさか使う事になるとは思ってなかったけどな。結構物騒なもの持ってるんだね原田君。」
太「あらら…やっぱりそう簡単には逃げれないか。」
太一はそうニヤリと笑って言ったが、心の中では。
太(どうしよ…。後ろと前に敵が居て、相手は殺し屋と多分の後ろの黒スーツ達はボディーガードってところかな。冗談抜きで逃げれる気がしない。)
とかなり焦っていた。
勝「もう諦めて大人しくついてきてもらおうか。」
焦る太一に、さっきとは比べ物にならないほど威圧感を感じる勝也の声に、
太(マジヤバイって!あぁ~、なんですぐ小牧さんに電話しなかったんだぁ!電話してたら小牧さんがこの場に現れてくれたかもしれないのに。)
と心の中で叫んでいた。
そんな太一の心の叫びは相手には全く伝わる事なく、前からは勝也が、後ろからは黒スーツの集団が太一に向かってきた。
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