・太一失踪

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数分後。 匡一が帰り仕度を終え、社長室から出ようとした時。 朔「うわっと!いきなりドアを開けるなよ!ぶつかるところだっただろ。」 タイミング良く朔弥がドアの前に現れた。 匡「朔悪いが後は任せた。」 匡一はそう言って朔弥に何も説明することなく部屋を出た。 朔「へっ?!…って匡どこ行くんだ!」 いきなりの事に間抜けな声をあげて固まっていた朔弥。 ふと我に返ってそう言った時には匡一の姿は見えなくなっていた。 朔「はぁ…。」 朔弥はため息をつくと社長室の中に入った。 朔(少し焦った顔してたな。何かあったのかな?) 社長に入った朔弥は、ドアを開けた時の匡一の顔を思い出して、おもむろに携帯を取り出してメールを作成し、匡一に送信した。 朔「仕方ない。今日も残業と徹夜かぁ。今度まとめて1週間ぐらい休み取ってやるからな!…いろんな事を落ち着いたらだけど。」 と言いながら。 その頃、匡一は自分の車に乗り家へと向かっていた。 向う途中。 ♪~♪♪~ メールの着信を知らせる音が鳴った。 匡一は千奈からかと思いすぐにメールを確認した。
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