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匡「どうやら車の中みたいだな。」
千「みたいね。あっ、もしかしてこれが今太一が居る場所を示してるの?」
千奈は小型テレビに映っている地図の上を移動している赤い光を指さした。
匡「そうだと思う。でも、この車に本当に太一が乗っているかがわからないと断定ができない。そう言えば、ラーにつけてある発信機と小型カメラはどうなってるんだ?」
匡一のこの質問を聞いた千奈は、
千「あぁ~!!ラーのこと忘れてたわぁ!メモにもしっかり書いておいたのに!ちょっと待っててすぐに調べるから。」
と言って慌ててパソコンに向かった。
そんな千奈を見て、
匡(相当焦ってるな。まぁ、仕方ないと言えば仕方ないか。でも、今は冷静に考えができる状態になってもらわないといけないしな。)
匡一は心の中で思った。
匡「千奈そんな焦るな。仮に、太一が緑の手の内に入ってもまだ危害は加えないだろう。」
千「そんなのわからないじゃない!もしかしたらもう…。」
千奈が大声でそう言った。
その瞬間。
ゴンッ!
匡一のげんこつが千奈の頭に落ちてきた。
そして、
匡「落ち着け!わかってるだろ緑がどんな奴かを。あいつはそんなすぐに殺したりはしない。じっくりと相手を追い詰めて楽しんだ後に殺すんだ。だから、今はそう良い方に考えて太一を探さないでどうする!」
と大声で千奈を叱った。
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