・太一失踪

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匡「そうだな。でも、今日もし仕事を休んでどこかへ出かけていたとしたら、まだ居ない事に気づかれてなくても納得できると思わないか。」 千「そんなタイミング良く出かけるなんて。」 匡一の意見に、千奈はそれはないだろうとそう言った。 匡「出かけてないとは言い切れないだろう。なんせ、矢沢栄吉は一応緑が変装していた警備員と知り合いなんだからな。」 千「!!そうだったわね。って事は、沢木が警備員のフリをして何かを仕掛けたって事もありえるのよね。」 匡一の次の意見に千奈もすごい勢いで頷きながらそう言った。 千「でも、2人が今日何をしてるかなんてわからないわよね。どうやって調べるの匡兄?」 千奈はふと疑問に思った事を聞いた。 匡「それは…。」 匡一はそう言って、携帯を取り出すと電話をかけ始めた。 千(匡兄、どこに電話をかけてるのかしら?) 千奈が不思議そうに匡一の様子を見ていると、 匡「すいません。原田コーポレーションの原田匡一ですが、矢沢社長はいらっしゃいますか?」 匡一が話を始めた。 千(もしかして…矢沢の会社に電話してるの?!) 匡一の会話を聞いて千奈は驚いた。
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