・太一失踪

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そんな千奈を見た匡一は、携帯を耳から話して何かの操作をした。 その時、 女『申し訳ございません。社長は本日会社を休んでおります。お急ぎのご用事ならば私から社長に連絡をするようにお伝えしますが、いかがいたしましょうか?』 という女の人の声が聞こえてきた。 千(匡兄、スピーカーモードにしてくれたんだ。) さっきの匡一の様子を思い出し、千奈がそう思いながら匡一をみると、 匡『そのまま黙って聞いてろ。』 と口パクで千奈に言った。千奈はそれに頷き、2人の会話を静かに聞くことにした。 匡「そうですか。今日1日出社される予定はないという事ですよね。」 匡一は少し困ったようにそう言った。 女『はい。まことに申し訳ありません。』 匡「では至急をもらえるようお伝え願えますか?」 ?『わかりました。お電話番号をお教えねがえますか?』 匡「はい。○×○-○○○○-△△△△に電話をお願いできますか?」 女『はい、わかりました。再度確認をさせていただきます。お名前は原田匡一様。お電話は○×○-○○○○-△△△△でよろしいですか?』 匡「はい。」 女『わかりました。ご用件は秘書課の紫(ムラサキ)が承りました。それでは、失礼します。』 そう言って、女の人は電話を切った。
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