・電話

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2人が車に乗り込み、エンジンをかけたと同時に、玄関が開き、笑美が飛び出してきた。 笑「お、お待ち下さい!」 笑美は急いで運転席の匡一の所へ来た。 匡「どうした?」 急いでやってきた笑美に嫌な予感が匡一を襲った。 笑「お出かけになる前にお伝えしようと思いまして。ラーですが、全治3ヶ月の怪我をしてますが、命に別状はないそうです。」 匡「そうか。」 匡一は嫌な予感が外れて、ほっとしたようにそう言った。 匡「伝えるのはそれだけか。」 笑「はい。お気をつけていってらっしゃいませ。」 匡「俺が居ない間、留守頼んだぞ。あと、明日の朝になっても戻らないようなら八名に連絡をしてくれ。そして、俺の部屋の机の上に手紙があるからそれを渡してくれ。」 笑「わかりました。」 匡一の言葉に、笑美が頷くと、 匡「じゃあ、行ってくる。」 千「行ってきます。」 笑「いってらっしゃいませ。」 最後にそう挨拶を交わし、匡一と千奈は家を後にしたのだった。
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