・車内

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そして30分後。 『ガァーッ…キ、カチャンッ!…はぁ…やっと着いたな。』 という声が千奈のつけているイヤホンから聞こえてきた。 千「匡兄!車止まったみたいよ!今、男の人の声が普通に聞こえたわ!」 匡「千奈、イヤホン抜け。」 匡一の指示に、千奈は頷いてすぐにイヤホンをパソコンから抜いた。 すると、 ??『ったく…やっと着いたっていうのに、この後は歩きがまってるんだろう。たいぎいな。』 という声が匡一の耳にも聞こえた。 匡「やけに、呑気な声を出す男だな。」 千「そうね。」 2人が聞こえてきた声に、そう思っていると、 太『おっ、止まったみたいだな…。てか、なんで俺はパンツ一丁なわけ?』 太一の声が聞こえてきた。 その後すぐに、違う声が聞こえてきた。 ??『目覚めたみたいだな。悪いが服とカツラはとらせてもらったぞ。余計なもんがたくさんついてたからな。ほら、これでも着とけ。』 バサッ! 太『うわっ!いきなり投げんなよ!てか、手縛られてんのに服なんかきれるわけねぇだろ!』 ??『もう本性でまくりだけどいいの伊太くん?』 太『はっ!もうバレてんのに猫かぶる必要なんかないだろ勝也さん。』 2人はこんな会話を3分ほど続けていた。 千「…元気そうね太一。」 匡「そうだな。」
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