・車内

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千「でも本当によかったわ。朝、匡兄が太一に気づかれないように発信機を付けといてくれて。それにしても、車には太一と太一としゃべっている男の人しかいないのかしら?」 千奈は2人の声しか聞こえてこないため、不思議そうに言った。 匡「それはないだろう。俺が発信機から音を聞き取った時には、男2人がしゃべる音がばっちり聞こえていた。」 匡一がそう言うとほぼ同時に、 ??『いいかげんにして下さい。今、そんなくだらない言いあいしてる暇ないんですよ。さっさと服着せて連れていきますよ。緑さまが到着されるまでに連れて行かないといけないんですから。』 と淡々と言う声が聞こえた。 匡「千奈…今の声としゃべり方に覚えがあるな。」 千「そうね。最近いっつも聞いてた声だから、よぉく覚えてるわ。」 匡「そうだな。それにしても、やっぱり関わってな国見和雅が。」 千「『緑さま』とか言ってたわね。って、匡兄?今の言い方じゃ国見和雅が1人だけ関わってるって言ってるように聞こえるけど?」 匡「あぁ、この件に関しては、国見和雅しか関わってないだろうな。あの会社命の国見の社長が、こんな事に関わってをもしものことがあったら、会社を倒産の危機に落とすことになるから関わらないだろう。」 千「それもそうよね。自分の利益になる事じゃないものね。」
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