・車内

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勝『じゃあ、パンツ一丁で歩くか?』 太『はい、すいません!ぜひ、着させてください。』 この2人のやりとりを聞いた千奈と匡一は。 匡・千「…………。」 千「太一って本当に人質なのかしら?」 匡「まぁ、本当元気そうでよかったな。」 あまりに元気な太一に2人は思わず、苦笑しながら言った。 ザッザッ! 2人がそんな事を言っているうちに、太一は歩き始めたのか。地面を踏む音が聞こえ始めた。 勝『ほら、さっさと歩け!ゆっくり歩いてる暇ないんだよ!』 と勝也の声が聞こえた後、 ドシャッ! と言う音が聞こえ、 太『イタッ!足すりむいた…。いきなり背中押すな!』 太一の文句を言う声が聞こえた。 すると、 和『そろそろ黙ってさっさと歩いてもらえますか?どうしても、僕の言う事が聞けないというのなら、少しくらいなら怪我をさせても良いと許可をもらってるので…。』 何故か、どんどん和雅の声が遠くなっていき、最後の方は聞こえなくなった。 そして、 パキッ! という音とともに、音とパソコンの地図上に表示されていた赤い点滅が消えた。 匡・千「…………。」 千「匡兄…太一の位置を表す赤い点滅消えたわ…。」 少しの間沈黙した後、千奈が言った。
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