・車内

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匡「…転んだ時に発信機が外れて、誰かに踏まれたみたいだな。さすが太一としか言いようがないな。はぁ…。」 匡一は呆れながらそう言ってタメ息を吐いた。 千「もう~、バカ太一!なんでこけたりするのよ!これで太一がどこに向かうのかわからなくなっちゃったじゃない!」 千奈は怒りのあまり、つい大声でそう言ってしまった。 匡「千奈、うるさい。叫びたい気持ちはわかるが、声を押さえろ。」 千「あっ、ごめんなさい。」 匡一が運転中だった事を思い出し、謝る千奈。 匡「とりあえず、赤い光が点滅していた位置は覚えてるだろ?」 千「うん。もう印つけたわ。」 匡「じゃあ、まずはそこに一刻も早く向うぞ。で、そこからは、手分けして太一探すぞ。そこから、歩いていける範囲内に居るはずだからな。」 千「うん。」 2人はとりあえず太一の発信機の信号が途絶えた場所を目指して車を走らせることにした。
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