・対面

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和「じゃあ、後はよろしくおねがいしますね。」 勝也の返事を聞くと、和雅はそう言って、森の中に入って行った。 太(国見和雅が沢木に頼まれたって…何を頼まれたんだろう?) 太一は和雅が歩いて行った方を見ながら考えていた。 すると、 勝「早く、中入れ。」 と勝也に背中を押された。 太「!!」 太(さっきも急な背中押すなって言ったのに!) 太一は後ろにいる勝也を睨みながら心の中で怒った。 勝「もうさっきみたいに言い返さないんだな。」 何も言い返さない太一に不思議そうに言う勝也。 太一が何故言い返さないかと言うと、 太(こんなところで無駄な言い合いに体力使うのなんかもったいない!) という理由。 勝「つまんねぇな。まぁいい。さっさと中入れ。」 勝也は早く入るように促した。 太一はそれに従って大人しく中に入った。 そして、ペンションの中に入ると、階段下の物置に押し込まれて、 勝「まず足縛るぞ。その後、もう1回手の方を縛りなおすから。おい、お前ら押さえてろ。」 この勝也の言葉を合図に、太一は黒スーツに押さえつけられ、足を縛られて、手ももう1度きつく縛られた。 勝「これで動けないだろ。黒スーツ①、お前見張り役でここに残ってろ。俺は、雇い主の所に電話で報告してくる。」 黒い①「わかりました。」
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