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太一はさっき勝也が言っていた『お仲間』が花矢と栄吉だと分かった。
でも、
太(何のために、俺と花矢ちん達をここに連れてきたんだ?)
何故、ここに連れてこられたのかまではわからなかった。
眉間にしわを寄せて、理由を考えていたが、
太(てか、まずここがどこだかわかんねぇや。)
太一は自分がどこに居るかもわからない事を思い出した。
そんな事を思い出していると、
バタンっ!
ドアのしまる音がして、
緑「では、森の中を案内しましょうか。お金の話を聞いても仕方ないですし。」
花「あの、このペンションの近くに川はあるんですか?」
緑と花矢の話し声が聞こえてきた。
緑「あぁ~、川とは言えませんけど、小川ならありますよ。きれいな水で夏は冷たくて足をつけたら気持ちいいんですよ。」
花「そうなんですか!ぜひ、その小川見てみたいです!」
2人の会話を聞いた太一は、
太(えっ?!花矢ちんダメだよ!まてまてまて。森の中になんて入ったりしたらダメだってー!!)
心の中で叫びながら、痛みなど忘れて体を動かそうとした。
その時、動かした足が太一の近くに置かれていた椅子に当たり、
ゴンッ!
と大きな音をたてて転がった。
その音を聞いて、ドアの近くに居た見張りの黒スーツ①がすぐに太一の所に来て、太一を動けないよう押さえつけた。
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