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黒①「はい。」
緑の指示に、黒スーツ①はすぐに立ち上がり、ロープを取りに物置の奥へと向った。
黒スーツが見えなくなると、
緑「1人でさびしかったでしょ。もうすぐ君のお友達がここに来るからさ。もう少し我慢してね。」
緑は笑顔で太一にそう言った。
太(!!こいつ今から花矢ちん俺と同じようにする気だな!今のうちに逃げて花矢ちん!)
太一は心の中でそう叫びながら、縛られている手足をバタバタとしてもがいた。
その瞬間…
ドスッ!
太「!!~~~っ!」
緑の足が太一の腹を蹴った。
あまりに急な出来事で、構えていなかった太一はもろに腹に蹴りをくらい、体をくの字にして目には涙が浮かんだ。
そんな太一に、間を開けず2発、3発と蹴りが飛んできた。
そして、
緑「これ以上蹴られたくなかったら動かずに大人しくしていてね。」
と蹴るのをやめて太一の顔を覗き込みながら言った。
太(…痛って…ゲホッ。最初の1発目は効いたな…コホッ。あとの2発はなんとか平気っちゃ平気だったか。匡兄に比べて蹴りが重くなかったし。)
太一はなんとか腹の痛みをこらえながら心の中で考えていた。
緑「そうそう。そうして大人しくしてくれてれば良いんだよ。」
黒①「沢木様ロープとテープの準備できました。」
太一が考え込んでいるうちに、黒①が準備を終え戻ってきた。
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