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緑「ありがとう。じゃあ、この子を部屋奥に連れて行って、一緒に隠れてくれる。暴れないようにしっかり見ててね。まぁ、暴れないとは思うけど。」
黒①「わかりました。」
緑「あっ、あと黒②に至急この部屋に向かうよう言っておいて。できるだけはやくね。」
黒①「はい。」
黒①はそう返事すると、ぐったりとしている太一を軽々と肩に担ぐと、黒②に連絡をしながら部屋の奥の物陰に隠れた。
もちろん、太一が暴れないようにしっかりと押さえつけて。
太(そんな力入れて押さえつけなくても、もう暴れたりしないっての。まだ腹に痛み残ってるし。…まぁ、本当は暴れたいけど、無駄な体力消費になりそうだし。とりあえず、ロープを用意して、俺に仲間ができるって事は、同じようにここに監禁するってことだろうから。今はまだ何もしないはずだ。)
太一はそう考え、自分に言い聞かせるように心の中で思い、今は大人しくどうやって逃げ出すかを考えることにした。
が、
緑「すいません。花矢さんちょっと手伝ってもらえませんか?」
緑は少し部屋に入った所から花矢を部屋の中に呼んだ。
花「いいですよ。…失礼します。…えっと佐樹さん?」
という花矢の声が聞こえた瞬間、
太(やっぱり大人しく捕まる所を見てるなんて俺の性分に合わない!)
と太一は力いっぱい声を出し、暴れた。
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