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その時、
花「キャッ!んっ?!んん?!」
という花矢の声が聞こえた。
花矢は太一の声を聞いてわけがわからないものの、とりあえず部屋を出ようとしたが、それよりも早く緑がロープで花矢を縛った。
そして、素早くガムテープで口を塞ぎ、しゃべれないようにした。
緑「全く。逃げられるかとひやひやしましたよ。『大人しくしておいてね』ってさっき約束したばかりなのに。ほら、早く歩いて奥に行って、さっきの声の主に会わせてあげるから。」
緑そう笑顔で花矢に言うと、花矢の背中を押して、太一のいる部屋の奥に向かった。
向っている間、口には笑みを浮かべていた緑だったが、目は全く笑っていなかった。
緑「もう出てきていいよ。」
緑のこの言葉を聞いて、黒①は再び暴れる太一を肩に担ぎ、緑の所へやってきた。
そして…
ドサッ!
太「イッテ!」
緑の前に落とされた。
太一が床に落とされた後、
ドンッ!
花「!!」
花矢も太一の横に倒された。
太「花矢ちん!おい、どういうつもりだよ!何がしたいんだよ沢木緑!」
太一は、緑を睨みつけながら言った。
緑「この子も両手両足縛っといて。僕はこっちの子に用があるから。」
緑は黒①にそういうと、太一の方に向いた。
その瞬間、太一の背中にゾクッと寒気が走った。
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