・対面

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太(おいおいおい、めっちゃ冷や汗が出てきたし。ヤバイって目がなんか怖いし。怒らせたか?やっぱり…。) 太一は背中に冷や汗をかきながら、緑はにらみ続けた。 緑「へぇ~。まだそんな生意気目ができるんだねぇ。じゃあ、もう少し痛い目にあってもらおうかな。」 そんな太一を見て緑はそう言った後、 太「!!ッッ!ゲホッ!」 太一の腹を思い切り蹴った。 そして、 緑「まだまだだよ。途中で気絶しないでね。気絶した相手を痛めつけても楽しくないし。」 太一の胸倉をつかんで持ち上げると、思い切り壁に向かって投げた。 ドンッ!! 太「!!…ッ…ゲホッ!ウ…。」 太一はあまりの痛さに声が出せず、体をくの字に曲げてこみあげてくる嘔吐感に苦しんでいた。 そんな太一に間を開けることなく、 緑「全く。もうちょっとで僕の完璧な計画に少しの狂いが生じるところだったよ。まぁ、最終的には同じ結末になるんだけどさ。僕って完璧主義者なんだよね。だから少しの計画の狂いも許せないんだよ。」 とブツブツ言いながら、腹だけではなく、顔や腕、肩など全身に何発も蹴った。 太(うわっ…やばい…意識が朦朧としてきた。てか、花矢ちんがめっちゃ泣きながらこっち見てる…。) 何発目かわからない蹴りを受けながら、朦朧とする意識の中で太一の目に、縛られたまま太一を見て泣いている花矢が目に入った。
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