・救世主登場

5/7
前へ
/791ページ
次へ
太「ありがとうドール!」 太一はドールにお礼を言うと、すぐに足のロープを解いた。 太「よしっ!これで自由に動ける。花矢ちんはあと少しそのままで待っててすぐにあの人片付けてロープ解いてあげるから。」 太一は黒①に聞こえないように小声でそういうと、ドールに、 太「ドール、今からあの黒スーツの男の前に行って、思い切りカワイイ声で鳴いてくれ。良いな?」 そう頼んだ。 ド「にゃにゃーっ!」 太一のお願いにドールそう返事をすると、すぐに行動に移った。 ドールが黒スーツのもとへ向かっている間に、太一は先回りして、黒①のすぐ近くで隠れていた。 ドールは太一に言われた通り、黒①の所へ行くと、 ド『にゃ~♪』 思い切りカワイイ声で鳴いた。 その鳴き声でドールに気づいた黒①は、 黒「…どこから入ってきたんだ?かわいらしい猫だな。ん?山に猫なんているのか?まぁいいか。今、外に出してあげるからね。」 そう言って、ドールを抱き上げようとしゃがみ込んだ。 その瞬間、 太(今だ!) 太一はしゃがみ込んでいる黒①の頭上で足を振り上げ、思い切り振りおろした。 ドタッ! 太一のかかと落としが見事にヒットした黒①は声を発することなくその場に倒れた。 太「おっしゃ!ナイスかかと落としおれ!」
/791ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4273人が本棚に入れています
本棚に追加