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花「うん。」
太「とりあえず…あの窓から外に出よう。そこらへんにあるダンボールとかを積めば出れそうだし。」
太一は部屋を見回して、見つけた窓を指さしながら言った。
花「あっ、太一は休んでて。あの高さに届くように箱を積めばいいんでしょ。あたしがやるから。」
花矢はそう言って、近くにあった中身の入っているダンボールを手際良く積んでいった。
途中、太一が手伝おうとするのを止めながら。
5分後。
花「これくらい積めばあたしも出れるかな。」
太「ありがとう花矢ちん。ドール、ちょっと外に誰もいないか見てきてくれ。」
ド「にゃ~。」
ドールは窓から出て窓の周りに人が居ないかを確認しに行った。
窓から出ていったドールを見て、
花「あの猫は太一の飼い猫なの?」
疑問に思った事を聞く花矢。
太「飼い猫と言えば、飼い猫だけど、大事な仲間かな。」
その問いに笑顔でそう答えた太一。
花「そうなんだ。そういえば、猫ちゃんの名前なんて言うの?」
太「ドールって言うんだ。」
太一がそう答えた所でドールが戻ってきた。
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