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太「う~ん…実は言うとね、俺もはっきりとは分かってないんだよ。ここに居る理由。…とりあえず、花矢ちんがどうしてここに居るかを教えてくれない?花矢ちんの話を聞いた後なら、俺が居る理由と花矢ちんが居る理由の2つがわかるから何かわかるかもしれないし。」
太一は腕を組んで難しい顔をしながらそう言った。
花「うん、わかった。」
花矢はそう言って、自分がここに来た理由を太一に説明し始めた。
~花矢回想~
今日の朝。
花「父さん?今日はどこに行くの。学校も休ませて。そろそろ行く場所教えてくれてもいいんじゃない?」
花矢は先日父親から『金曜日に出かけるから』としか聞いていなかったため、どこに行くのかを当日である今日改めて車に乗ってすぐに栄吉に聞いた。
栄「そうか。まだどこ行くか言ってなかったな。」
花「そうよ。当日の楽しみなんて言うからここ何日かずっと気になってたんだから。教えてよ。」
花矢は少しムスッとしながら言った。
栄「そうだな。実はな…母さんが入院してだろ北田病院に。」
花「うん。」
栄「その時に、色々と相談に乗ってくれた警備員さんが居てな。」
花「なんで警備員さん??」
花矢は不思議そうに栄吉に聞いた。
栄「父さんが母さんの病気の事で落ち込んでいる時に、ちょうど警備をしていたその人が親切に声をかけてくれたんだ。」
花「へぇ~。」
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