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リュックの中に入っていたものを確認した太一。
太(あっ、八名おじ特製の催涙スプレー強と手のひらサイズのカッター。それと…BB弾の袋づめとBB弾の入った小型のモデルガン…。ってドールに何持たせてんの匡兄!)
確認した太一は、心の中でそう叫んだ。
太(でも、俺的には役立つ物が入っててうれしいな。でも、ドールよくこんな重いリュックを背負って今まで動けたな。)
太一は心の中でドールに感心した。
太(この催涙スプレーは花矢ちんにあげて、他のものは俺が持っておこう。)
太一は花矢に見られないよう素早くドールのリュックの中身を自分のジャージのポケットにうつした。
そして、
太「ねぇ、花矢ちん。これ渡しとくね。もし俺とはぐれたりした時に、自分の身が危険だと思ったらこれを相手の目に思いっきり噴きかけてやるんだ。」
太一は花矢の方を向いて催涙スプレーを渡しながらそう言った。
花「これ何なの?」
花矢は不思議そうに首を傾げながら言った。
太「これは催涙スプレーだよ。俺がもしもの時のために持ってたやつだけど。」
花「そうなんだ。それもそうだよね。太一って原田家の息子だもんね。」
花矢は太一が催涙スプレーを持っている事に納得したように頷くとスプレーを受け取った。
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