4272人が本棚に入れています
本棚に追加
/791ページ
そんな和雅を見て、
千「考え方が甘いのよ。あたし達があれくらいで死んじゃうと思ってるなんて。それにしてもやっと本性が出たって感じね。」
笑いながら千奈が言った。
匡「そうだな。銃で撃たれるなんて予想の範囲内だ。」
和「どうして立ってるんだ!弾は確かに命中したはず。それに血だってあんなに出てたじゃないか!」
匡一と千奈が平然と話をするのを、信じられないという目で見ながらそう大声でいう和雅。
千「あっ、これの事。これは、血のりよ。」
和「血のり…。」
匡「そうだ。あとついてで弾は当たってるぞちゃんと。ただ、俺たちがこれを着ていただけの事だ。」
匡一はそう言って、上着を脱ぎ始めた。それに、続いて千奈も上着を脱いだ。
和「なっ!」
上着を脱いだ2人を見た和雅はまたも驚きの声をあげた。
千「これがあるから弾なんて当たってないのよね。」
匡「そうだな。千奈、このチョッキの使い心地どうだ?」
千「今までのより軽くていいかも。それに血のりが入ってるとことかナイスね。」
2人が着ていたのは防弾チョッキ。そのため、黒スーツ達の銃弾は1発も2人には当たっていなかったのだ。
そんな2人の様子を呆然と見ていた和雅は、
和「!!お前達、何してるんだ!さっさとその2人を始末しろ!」
はっと我に返り、黒スーツ達に命令した。
最初のコメントを投稿しよう!