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互いに構えたまま微動だにしない2人。
そんな状態が数分続いた後、先に動いたのは和雅だった。
和「何か偉そうなこと言ってたけど、何もしてこないんだね。がっかりだ。これじゃあすぐに決着がつきそうだね。」
そう言って、すごい勢いで千奈に近づくと、思い切り振り上げた木の棒を千奈の顔面に向かって振りおろした。
が、それは千奈にはじき返された。
和「甘いな。それやって防がすのが狙いなんだよ!」
和雅はニヤリと笑って、素早く一歩下がると、次は千奈の脇腹めがけて棒を打ち込んだ。
千「それが狙いだって事なんてわかってるわよ。」
が、千奈にまたも防がれてしまった。
そして、
千「あなたこそ甘いわね。」
千奈はそう言って、和雅の棒を弾き飛ばすと、和雅の肩に思い切り打ちこんだ。
和「ッ!!イ…!」
千奈の素早い打ち込みに、和雅は防ぐ事が出来ず、棒が肩に直撃した。
千「まだまだ。もう1発入れさせてもらうわよ。」
千奈は、次は脇腹に打ち込んだ。
和「何回もくらってたまるか!おまえごときに負けるなんてありえないんだよ!」
和雅は大声でそう叫び、ギリギリの所で千奈の打ち込みを防いだ。
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