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そして続けて言った。
千「あなたより強い人なんてこの世の中にたくさんいるの。これで、それがわかったでしょ。あと、あたし相手にこれじゃあ、あなたが連れてきたうちの弟にはとうてい勝てないわよ。あの子、あたしより一応強いから。」
千奈は『一応』の部分を強調した。
和「…………。」
千奈の言葉を聞いて、和雅は倒れたまま太一を拉致した時の事を思い出した。
和(確かに…今考えるとあの殺し屋が居なかったにがしてたかもしれない…それにしても、どうしてこいつらはこんなに強いんだ?)
思い出しながら和雅がそう思っていると、
和「どうしてお前たちそんな強いんだよ?」
自然に口から疑問が出てきた。
千「どうしてって言われてもねぇ。まぁ、自分たちの目標…目標かな?を達成するためによ。」
千奈は和雅の問いに淡々と答えた。そして、
千「今度は、あたしから聞くけど、なんであなたは沢木に手を貸してるの?言っておくけど、沢木は国見に利益をもたらすような事はしないと思うわよ。」
今度は逆に千奈が和雅に質問した。
和「なんでお前にそんな事話さないといけないんだよ…ヒッ!」
和雅は意地でも言わないと言う風に言ったが、言い終わると同時に恐怖を含んだ悲鳴を上げた。
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