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なぜなら、千奈が木の棒を持って笑顔で和雅を見ていたから。
そして、
千「あたしがやさしく聞いてるうちに答えた方がいいと思うわよ。まぁ、言わない場合は…ねぇ…わかってるわよね。」
と言って和雅を脅した。
和「…べ、別にうちの会社がどうなろうと俺には関係ない。」
千「関係ないって、将来あなたが継ぐ会社でしょう?長男なんだから。」
和雅の答えに千奈は不思議そうに聞いた。
和「俺は継ぐ気なんてない。あんな腐った会社どうなろうと俺は何とも思わない。むしろ、潰れてくれた方がいい。」
千「…じゃあ、どうして沢木に手を貸す気になったの?家のためじゃないなら。」
和「ただの暇つぶしだ。今まで生きてきて毎日同じことの繰り返し。親の機嫌を伺って、媚を売ってくる奴らに愛想よく接して、成績優秀の優等生を演じて。そんな毎日に飽き飽きしてる時に、父親から緑さんを紹介されたんだ。『この人がうちの会社をトップの企業してくれる。』って。」
和雅はもう黙っていても仕方がないというように一気にそう言った。
それを聞いた千奈は、
千「…じゃあ、あなたはそんな毎日を刺激を求めて、沢木に手を貸したって事?」
沸々とわいてくる怒りを抑えながら言った。
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