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和「………。」
千「何んで黙ってるのよ。自分にできるはずないって思ってるんでしょう。できないと思ってたら絶対にできないわよ。」
黙って下を向いたままの和雅に千奈は呆れながらそう言ったが、和雅からの反応はなかった。
バチンッ!
そして、本日2回目の平手打ちが和雅の頬に直撃した。
和「!!なっ!」
千「黙ってないで、何か反応見せなさいよ。まったく…。」
そう言ってもまだ反応のない和雅に、千奈がもう1発平手打ちをしようか悩んでいると、
和「…自信がないんだよ。」
小さな声で和雅がそう言った。
千「自信がない?」
和「そうだよ。確かにさっきあんたが言ってた事は正しいと思う。俺だって今まで何回か国見を変えれば…って思った事もあった。けど、そんなことが俺なんかに出来るのかって不安なんだよ。というか、俺はすべてにおいて不安なんだよ。剣道にしても、勉強にしても。」
この和雅の声を聞いて、千奈は何かを納得したように頷いた。
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