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その瞬間。
太「やめろ!」
太一は物陰から出て、そう言いながら緑に思い切り体当たりをした。
緑「!!」
急な太一の体当たりに、転げはしなかったものの黒スーツの首の上に置いていた足は…離れた。
その離れた瞬間に、太一は黒スーツの足を引っ張り全力疾走、緑から少しだけだが間を離れることに成功した。
間を開けるとすぐに、
太「おいっ!大丈夫か?俺の声聞こえてるなら返事しろ!」
黒スーツの男に声をかけた。
黒「ゴホッ!ゴホッ!…ハァハァハァ…な、なんとか。」
腹を押さえながら苦しそうに返事をする黒スーツ。
2人がそんな話をしていると、
緑「いやぁ、わざわざ君の方から出てきてくれるなんて。良い子ですね。」
緑が太一達の方を向いてそう言った。
その時、
ゾクリッ!
太一の背中に寒気が走った。
太(うわぁ~、やばい。こいつの目やばいって!何かすんごい殺気がこもってるし!)
太一は黒スーツをかばうように、黒スーツの前に立ちながらそう思った。
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