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緑「…ふふ。どこに居るかわからなくても、このペンションの敷地内に居る事はわかったからね…今の君の言動で。それなら、あの人を使っておびき出せばすぐに捕まえられるよ。」
緑は太一を馬鹿にしたような笑みを浮かべて言った。
太「!!まさか、矢沢栄吉を…。」
緑「そうだよ。まったくそんな事にメインゲストを使う予定はなかったんだけどね。使わざるおえなくなっちゃったんだよ…君たちのせいで。」
太一はそう言って笑みを浮かべる緑の目を見て、身震いをした。
太(こいつの目ヤバイって!殺気こもりすぎだっつーの!てか、矢沢栄吉の事、今忘れてたよ。俺はこの場所からすぐには花矢ちんの所に戻れそうにないし。花矢ちんが沢木の思い通りの行動をしない事を祈るしかないな。)
太一は緑に少し恐怖を抱きながらも、花矢が人質の栄吉につられて自ら出て行かない事を祈った。
そんな太一に、
緑「それで、1人は捕まえるの簡単だからさ。あとは、君が大人しく捕まってくれたら僕としては助かるんだよね。しない場合は、どういう目にあっても後悔しないでね。今の僕の中には『手加減』って言葉は存在しないから。」
間を詰めながらそう言った。
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