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花「…わかった…。ここで待ってる。だから早く帰ってきて……ね…!?」
花矢は母親の事を出されて、しぶしぶ栄吉の言う事を聞くことにした。
が、
顔をあげて、栄吉の顔を見た時、自分の肩を掴んでいる栄吉の腕を見て、花矢は目を見開いた。
栄「花矢?もしかして怪我をしているのか?」
そんな花矢を見て心配そうに花矢の顔を覗き込む栄吉。
花「父さん…こんなブレスレットつけてたっけ?」
花矢は栄吉の手首についているブレスレットを指さしながら言った。
栄「んっ…あぁ、これは少しの間気絶してる間につけられていたんだ。」
花「気絶?!何かされたの?!大丈夫なの?!」
栄吉が気絶していた事を知った花矢は一気にそう言った。
栄「大丈夫だ。少し頭を殴られただけだから。それより、このブレスレットがどうしたんだ?」
花「…はずれないよねそれ…。」
栄「はずそうとは思ったんだけど、カギ穴があってな。外れないだ。なんでその事知ってるんだ花矢?」
不思議そうな顔をする栄吉。
花「父さんはこの山から出ちゃダメ…。」
栄吉の疑問に答えることなく、止まっていた涙を再び流し始める花矢。
栄「どうしたんだ花矢?さっきから変だぞ。やっぱりどこか怪我してるんじゃないのか?」
花「ゴメンナサイ…父さん…そのブレスレットには発信機と小型の爆弾が仕掛けてあるの…。」
花矢は謝りながら、ブレスレットの説明をした。
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