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栄「…どうしてどんな事を知ってるんだ?」
花「…………。」
栄「花矢!?」
黙って下を向いた花矢の肩を揺さぶりながら栄吉が戸惑いを含んだ声で花矢の名前を呼んだ。
花「…そのブレスレット…あたしが作ったの…。」
ー・-・-・-・-・-
実は、監視用のカメラが入っていた袋の中に、監視カメラのものではない部品と1通の手紙が入っていた。
その手紙に書いてあったのは、袋の中にある部品を使って発信機付きのブレスレットを作成するようにというものだった。
その手紙の最後には、
『作らなかったり、それに変な細工したりしたら…わかってるよね。』
という言葉が書かれていた。
沢木が何をするのか分かった花矢は、嫌々ながら作った。それが栄吉や黒スーツ達がつけているブレスレット。
ー・-・-・-・-・-
栄「花矢…正直に答えなさい。今回の事に花矢は関わっているのか?」
栄吉は驚きながらも、なんとか冷静さを保って花矢に聞いた。
花「…関わってる。でも、あたし知らなかったの!あたしが作ったものをさらに改良して爆弾なんて仕掛けるなんて!」
そう、花矢が沢木が爆弾の事を聞かされたのは、手紙に書いてあった日付の日に、沢木にそれを届けに行った時だったのだ。
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