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千奈の言葉に花矢が驚きの声を上げた。
千「?どうしたのそんなに驚いて??」
そんな花矢を不思議そうに見る千奈。でも、内心は…。
千(この子、このブレスレットの話をし始めから、もとから悪かった顔色がさらに悪くなったのよね。今も、国見や黒スーツもつけてるって言ったらこの反応だし。…何か隠してるわね。)
花矢がこのブレスレットと何か関係があると考えていた。
そして、
千「ん~、どうしようかしら。あたしが今から下りて言っても、国見くんをそこに留まらせる事は出来るけど、出来るなら早く安全な所へ避難してほしいのよね。あぁ、ブレスレットを分解できる人さえいれば…道具は揃ってるのに。」
千奈は困ったようにそう言った。
花「…道具あるんですか?!実は…」
栄「花矢!?」
自分が作ったと言おうとしている花矢を栄吉は止めようとした。
千「やっぱり、あなたが作ったのね矢沢花矢さん。」
が、千奈がはっきりと花矢を見てそう言った。
花「…はい。その節は、迷惑をかけて本当にすみませんでした。」
花矢は、苦しそうな表情を浮かべて千奈に謝った。
千「そんな謝らないで。どうせブレスレットも沢木に脅されて作ったんでしょう?それに、この前の事だってちゃんと手紙を書いてくれたじゃない。あの手紙と位置を占める地図。とっても役にたったの。こちらこそありがとを言うべきなのよ。」
そんな花矢に千奈はにっこりと笑ってそう言った。
栄「????」
栄吉だけが2人のやり取りが分からずはてなを浮かべている。
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