・ある休みの日

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重苦しい雰囲気になって、数分後、千奈が思い出したように口を開いた。 千「あたし思ったんだけどね。匡兄ってあたし達に対して謎な部分多いと思わない?」 太「それ俺も思った。」 千「よね。匡兄、絶対あたし達の両親殺した奴知ってるのに、あたし達には何も教えてくれないし。」 太「そうだな。でも、聞くに聞けないんだよな。」 千「確かに…何か理由があるとは思うんだけどね。」 苦笑いで千奈はそう言った。 太「まぁ、待ってればいつか話してくれるだろ。それまで待ってようぜ。」 千「そうね。今はまともな会話さえしてないもんね。」 太「うん。俺は今はその話聞くより普通に匡兄と話したいな。」 千「仕事が一段落するまでの辛抱よ。」 太「あっ!俺、今気づいたんだけど。匡兄の仕事が後1か月、忙しい日が続いてほしいな。そうすれば、テストの存在を忘れてくれてるかもしれないし。」 千「何、馬鹿な事言ってるのよ。匡兄が忘れてたとしても家にテスト結果届くでしょ。あれ親の印鑑押して持ってかないといけないのわすれたの?」 太「黙って印鑑押せば大丈夫だろ。」 千「後から倍怒られることになるわよそんなの。あたしがテストの結果通知見せた時点で太一の地獄行きは決定ね。」 またも呆れながら、千奈が太一に言った。
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